厚生年金基金は、会社が設立し、国の老齢厚生年金の一部(報酬比例部分)の支給を国に代わって行い(代行部分)、そこに会社独自の上乗せ(プラスアルファ部分)を加えて年金を支給していた企業年金です(日本年金機構)。平成25年の法改正で、平成26年4月以降は解散するか確定給付企業年金などに移ることが促され、いまではほとんどの基金が解散しています。
昔勤めていた会社に厚生年金基金があった場合、その期間の年金の一部は、国(日本年金機構)ではなく基金や企業年金連合会から支払われることがあります。ねんきん定期便の厚生年金の欄に「基金加入期間」や「基金」と書かれていれば、基金に入っていた期間があります。
解散した基金の年金はどこから支払われるか
平成26年3月31日までに解散した基金と、基金を中途で脱退した人(加入期間が短い人など)の年金は、企業年金連合会から支払われます。平成26年4月1日以後に解散した基金の代行部分は国に戻り、国の老齢厚生年金と一緒に日本年金機構から支払われます。基金の残った資産を分けた残余財産分配金は、本人の選択で企業年金連合会に移して年金にすることができます。
企業年金連合会から受け取る年金は、国の年金とは別に請求が必要です。連合会は、受け取る年齢が近づいた人に案内を送っていますが、住所が変わっていると届かないことがあります(企業年金連合会)。
自分に基金の年金があるか確かめる方法
企業年金連合会のウェブサイトや電話(0570-02-2666)、郵送で、記録を照会できます(企業年金連合会)。氏名(旧姓も)、生年月日、住所、基礎年金番号、わかれば厚生年金基金の名称と加入員番号を用意します。年金事務所でも、基金の加入期間があるかどうかを確かめられます。転職が多かった人は、勤め先ごとに確かめておくと漏れがありません。
厚生年金基金の上乗せ部分は、企業年金なので、国の年金のように物価に合わせて増えることはないのが一般的です。受け取り忘れは時効で受け取れなくなることもあるので、昔の勤め先に基金があったかどうか心当たりのある人は、早めに確かめておくのがよさそうです。
よくある質問
- 厚生年金基金と厚生年金は別の年金ですか?
- 基金の代行部分は国の厚生年金の一部なので、基金があっても厚生年金の額が減るわけではありません。支払う所が国と基金や連合会に分かれるだけです。
- 確定給付企業年金とは何ですか?
- 会社が掛金を出し、あらかじめ決まった額の年金を支給する企業年金です。厚生年金基金と違い、国の年金の代行はしません。
- 基金の年金にも税金はかかりますか?
- 企業年金連合会や基金から受け取る年金は、国の年金と同じく公的年金等として雑所得になり、公的年金等控除が使えます。
- いつから受け取れますか?
- 企業年金連合会の年金は、一般的には国の老齢厚生年金を受け取る年齢から受け取れます。請求書は受け取る年齢が近づくと連合会から送られ、届いたら記入して連合会に返送します。
計算の前提と出典
最終確認日 2026年10月14日。ここに出る金額は、公表されている計算式で出した目安です。ご自身の加入記録と年金額は、日本年金機構のねんきんネットや毎年届くねんきん定期便でご確認ください。