在職老齢年金の計算ツール【2026年4月〜】支給停止調整額65万円で年金はいくら減る?給与と年金の合計の早見表
2026年4月からの支給停止調整額65万円で計算した目安。止まる額は、日本年金機構からの通知で確かめてください。
最終確認日 2026年10月14日
在職老齢年金は、60歳以後に厚生年金に入って働きながら老齢厚生年金を受け取るとき、給与と年金の合計が一定の額を超えると、年金の一部または全部が止まる仕組みです。その基準の支給停止調整額は、2026年4月から65万円になりました(令和7年度は51万円)。基本月額と総報酬月額相当額の合計が65万円を超えた分の半分が、毎月の年金から止まります(日本年金機構)。
一般的には、支給停止調整額は賃金の変動に合わせて毎年度見直されます。法律成立時(2025年6月)に報道された62万円は当時の額で、2026年4月からは65万円です。(出典: 厚生労働省 在職老齢年金制度の見直し、日本年金機構 在職老齢年金の支給停止の仕組みが変わります)
| 支給停止調整額 | 650,000円 |
|---|---|
| 総報酬月額相当額 | 600,000円 |
| 支給停止される額(月額) | 25,000円 |
| 受け取れる老齢厚生年金(月額) | 75,000円 |
| 受け取れる額(年額) | 900,000円 |
計算のしかた
基本月額は、加給年金額を除いた老齢厚生年金(報酬比例部分)の年額を12で割った額です。総報酬月額相当額は、その月の標準報酬月額と、その月以前1年間の標準賞与額の合計を12で割った額を足したものです。支給停止される額(月額)は、(基本月額 + 総報酬月額相当額 − 65万円)÷ 2 です。
たとえば基本月額10万円、総報酬月額相当額60万円の人は、合計70万円が65万円を5万円超えるので、その半分の25,000円が止まり、75,000円を受け取ります。同じ人が2026年3月までの51万円の基準では、95,000円が止まり、受け取れるのは5,000円でした。老齢基礎年金と経過的加算額、繰下げで増えた分は、在職老齢年金で止まることはありません。
給与と年金の合計の早見表(2026年4月から、月額・円)
総報酬月額相当額(給与と賞与の月あたりの額)と年金の基本月額の組み合わせごとの、受け取れる老齢厚生年金の月額です。賞与がある人は、直近1年間の賞与の合計の12分の1を総報酬月額相当額に足して表を見ます。合計が65万円以下なら全額を受け取れます。
| 基本月額\総報酬月額相当額 | 20万円 | 25万円 | 30万円 | 35万円 | 40万円 | 45万円 | 50万円 | 55万円 | 60万円 | 65万円 | 70万円 | 75万円 | 80万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5万円 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 25,000 | 0 | 0 | 0 |
| 10万円 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 75,000 | 50,000 | 25,000 | 0 | 0 |
| 15万円 | 150,000 | 150,000 | 150,000 | 150,000 | 150,000 | 150,000 | 150,000 | 125,000 | 100,000 | 75,000 | 50,000 | 25,000 | 0 |
| 20万円 | 200,000 | 200,000 | 200,000 | 200,000 | 200,000 | 200,000 | 175,000 | 150,000 | 125,000 | 100,000 | 75,000 | 50,000 | 25,000 |
支給停止される額の早見表(月額・円)
上の表と同じ組み合わせで、毎月止まる額です。止まる額が基本月額より多くなる場合は、老齢厚生年金の全額が止まります(加給年金額も止まります)。
| 基本月額\総報酬月額相当額 | 20万円 | 25万円 | 30万円 | 35万円 | 40万円 | 45万円 | 50万円 | 55万円 | 60万円 | 65万円 | 70万円 | 75万円 | 80万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5万円 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 |
| 10万円 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25,000 | 50,000 | 75,000 | 100,000 | 100,000 |
| 15万円 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25,000 | 50,000 | 75,000 | 100,000 | 125,000 | 150,000 |
| 20万円 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25,000 | 50,000 | 75,000 | 100,000 | 125,000 | 150,000 | 175,000 |
対象になる人と、年金が変わる時期
在職老齢年金の対象は、厚生年金に入って働いている60歳以上の人と、70歳以上で厚生年金に入る条件の会社で働いている人です。自営業やフリーランスで厚生年金に入っていない人、パートで厚生年金に入っていない人は対象になりません。
標準報酬月額が変わった月や賞与が出た月に、その月の分から停止の額が変わります。65歳以上70歳未満で働いている人は、毎年9月1日の時点の加入期間で年金額を計算し直す在職定時改定があり、10月分から年金が増えます。退職して厚生年金の加入をやめると、その翌月分から年金は全額支給に戻り、退職までの加入期間を加えて年金額が計算し直されます。
よくある質問
- 止まった年金は後でもらえますか?
- 在職老齢年金で止まった分は、後で受け取ることはできません。繰下げ受給をしても、止まる分は増額の対象になりません。
- 自分の基本月額はどこで確かめられますか?
- 年金決定通知書や年金額改定通知書、ねんきんネットで、老齢厚生年金の報酬比例部分の額を確かめられます。年額を12で割ると基本月額です。
- 65万円は来年度も同じですか?
- 一般的には、賃金の変動に合わせて毎年度4月に見直されます。新しい額は日本年金機構や厚生労働省が公表します。
計算の前提と出典
最終確認日 2026年10月14日。ここに出る金額は、公表されている計算式で出した目安です。ご自身の加入記録と年金額は、日本年金機構のねんきんネットや毎年届くねんきん定期便でご確認ください。