暗号資産の取引(購入・売却・交換・支払い・報酬)と本業の給与を入れると、銘柄ごとの取得価額・売却原価・所得と、給与と合わせて増える所得税と住民税、確定申告がいるかを出します。給与500万円で、3回に分けて買ったBTCの一部を売った例(総平均法)では、所得258,000円で所得税が18,480円、住民税が25,800円増え、確定申告が必要です。
仮想通貨の税金を計算する
取引は2026年の1年分を入れます。前年末に持っていた暗号資産は「前年からの繰越(年始残高)」の行に、数量と前年の計算で出た年末の残高の金額を入れます。
本業
計算方法
2026年の取引
| 種類 | 日付 | 銘柄 | 数量 | 円換算額 | 手数料(円) | 受け取った銘柄(交換) | 受け取った数量(交換) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
CSVを読み込む(取引の履歴のファイルや貼り付け)
入力した数字とCSVは、このページの中だけで計算に使い、どこにも送信せず、保存もしません。
BTC(総平均法)
| 取得価額の合計 | 1,270,000円年始残高0円(0)+ 購入等1,270,000円(0.1)。購入の手数料を含み、交換や報酬で受け取った分は受け取った時の価額です。 |
|---|---|
| 総平均単価(1単位当たり) | 12,700,000円取得価額の合計 ÷(年始残高の数量 + 購入等の数量)= 1,270,000円 ÷ 0.1 |
| 売却原価 | 762,000円総平均単価 × 売却等の数量0.06 |
| 収入金額 | 1,020,000円売却・支払い・交換の価額の合計1,020,000円(円未満切り捨て) |
| 必要経費 | 762,000円売却原価 + 売却等の手数料0円(円未満切り上げ) |
| BTCの所得 | 258,000円収入金額 − 必要経費 |
| 年末の残高(翌年の年始残高) | 0.04・508,000円総平均単価 × 年末の数量(円未満四捨五入で表示) |
税金と申告
| 暗号資産の所得(雑所得) | 258,000円BTC 258,000円。銘柄ごとの所得を合計した額です(国税庁 暗号資産FAQ 2-4)。 |
|---|---|
| 増える所得税(復興特別所得税を含む) | 18,480円雑所得がある場合の年税額110,165円 − ない場合91,685円。課税所得1,796,000円 → 2,054,000円、税率は10%です(令和8年分)。 |
| 増える住民税(所得割) | 25,800円令和9年度の所得割263,800円 − 238,000円。課税所得2,406,000円 → 2,664,000円の10%から、調整控除などを引いた額です。 |
| 合計(1年分の目安) | 44,280円 |
| 確定申告 | 必要暗号資産の所得258,000円が20万円を超えるので、確定申告が必要です。本業の給与を1か所から受け、年末調整を受けていることが前提です(国税庁 No.1900)。 |
| 改正後の税率で計算した場合(適用は施行後) | 52,412円所得258,000円 × 20.315%。所得税と復興特別所得税39,512円(15.315%)+ 住民税12,900円(5%)。申告分離課税は金商法等改正法の施行日の属する年の翌年1月1日以後の譲渡から適用され、始まる年は未定です(2026年11月2日時点)。2026年の売却は総合課税です。 |
- 本業の社会保険料は、月給416,666円の東京都の協会けんぽと厚生年金・雇用保険で出した目安(月60,262円)です。
- 住民税の額は、2026年の所得にかかる令和9年度分(翌年6月から納める分)の目安です。所得税も住民税も、暗号資産の所得がない場合とある場合の税額の差で出しています。
3つの例
本業の給与500万円(東京都の協会けんぽで社会保険に加入)の人の例を、このツールと同じ計算で出しました。取引の金額は架空のものです。
| 例(給与500万円) | 暗号資産の所得 | 増える所得税 | 増える住民税 | 確定申告 |
|---|---|---|---|---|
| BTCを3回に分けて買い、一部を売った(総平均法) | 258,000円 | 18,480円 | 25,800円 | 必要 |
| BTCの一部をETHと交換した | 160,000円 | 8,475円 | 16,000円 | 不要 |
| ETHを買った値段より安く売った | −150,000円 | 0円 | 0円 | 不要 |
例の読み方
交換の例では、0.1BTCを1,200,000円で買い、そのうち0.04BTCを1.5ETHと交換しています。受け取ったETHの価額640,000円がBTCの譲渡価額になり、所得は160,000円です。受け取ったETHの取得価額も640,000円で、ETHをあとで売ったときの計算に使います。
損失の例では、2ETHを900,000円で買い、1ETHを300,000円で売っています。所得は−150,000円で、税金は増えず、この損失を給与と差し引くこともできません。
取引の入れ方
円換算額には、売却なら受け取った金額、購入なら支払った金額、交換なら受け取った暗号資産のその時の価額、支払いなら買った商品やサービスの金額を入れます。報酬は受け取った時の価額です。手数料は円で入れ、購入の手数料は取得価額に足し、売却・交換・支払い・報酬の手数料は必要経費として引きます。
交換の手数料について国税庁のFAQに個別の説明はなく、このツールは手放した暗号資産の売却の手数料として扱っています。暗号資産で払った手数料は、円に換算した額を入れてください。
CSVの読み込み
取引の履歴をCSVで保存している場合は、ファイルを開くか、表計算ソフトから貼り付けて読み込めます。1行目が列の名前なら、その名前から日付・種類・銘柄・数量・金額・手数料の列を推し量って選んでおくので、違っていれば選び直してください。数字の中のカンマ(1,234,567)はそのまま読めます。
種類の列の値(買い、売り、入金など)は、ツールの種類に対応させます。入金や出金のように計算に入れない値は「計算に入れない」を選びます。数字として読めない数量や、対応していない種類の行があれば、行の番号と理由を示して計算を止め、推測で埋めることはしません。
総平均法と移動平均法の計算
総平均法は、国税庁の暗号資産の計算書(総平均法用)と同じく、年始残高と1年分の取得価額の合計を数量の合計で割った単価に、売った数量をかけて売却原価を出します。収入金額の合計は円未満を切り捨て、必要経費の合計は円未満を切り上げます。
移動平均法は移動平均法用の計算書と同じく、買うたびに平均単価を出し直し、売るたびに残高の価額を「単価 × 残った数量」の円未満切り上げにします。結果の下に、取引ごとの残高と単価の表を出します。移動平均法を使うには、税務署に評価方法の届出書を出しておく必要があります。
改正後の税率の欄
結果の最後の行は、同じ所得に改正後の申告分離課税の率(所得税と復興特別所得税15.315%、住民税5%)をかけた額です。この率が使えるのは金商法等改正法の施行日の翌年1月1日以後の売却からで、2026年の売却の税金は、その上の行の総合課税の額です。
このツールで計算しないもの
1年分ずつの計算で、複数年をまとめた計算はしません。DeFiでの取引、NFT、暗号資産の証拠金取引や信用取引に固有の扱いは入れていません。海外の取引所の取引は、円に換算した金額を自分で入れてください。医療費控除や扶養などの控除、副業などほかの所得は入れていないので、ほかの所得もある場合の税額は副業の税金 計算ツールや所得税の計算で確かめられます。
よくある質問
- 年間取引報告書の数字を入れてもいいですか?
- 総平均法なら、年中購入の数量と金額を1行の購入に、年中売却の数量と金額を1行の売却にまとめても、結果は同じです。移動平均法は売買の順番で結果が変わるので、取引ごとに入れます。
- 前年から持っている暗号資産はどう入れますか?
- 前年の計算で出た年末の数量と残高の金額を、繰越の行に入れます。前年の計算をしていない場合は、前年分から順に計算して年末の残高を出します。
出典と前提
最終確認日 2026年11月2日。仮想通貨(暗号資産)の税金の説明と計算は一般的な目安です。実際の所得の区分と税額は、取引の内容とその年のほかの所得や控除で変わります。