原価と売価から粗利率・原価率・マークアップ率を、原価と目標の粗利率から売価を計算します。原価600円の商品を1,000円で売ると、粗利は400円で、粗利率は40.0%、原価率は60.0%、原価に対する利益の割合(マークアップ率)は66.7%です。
| 粗利(売上総利益) | 400円 |
|---|---|
| 粗利率(売価に対する利益) | 40.0% |
| 原価率(売価に対する原価) | 60.0% |
| マークアップ率(原価に対する利益) | 66.7% |
| 売価 | 1,000円 |
|---|
粗利率とマークアップ率の違い
粗利率(売上総利益率)は「(売価 − 原価)÷ 売価」で、売価を基準にした利益の割合です。マークアップ率は「(売価 − 原価)÷ 原価」で、原価を基準にした利益の割合です。どちらも「利益率」と呼ばれることがあり、取り違えると値付けを大きく間違えます。原価600円に「4割の利益をのせる」と考えて840円にすると、粗利率は約28.6%にしかなりません。
一般的に、決算書の売上総利益率や小売業の粗利率は売価を基準にした数字です。値付けで「原価の○割増し」と考える場合はマークアップ率なので、どちらの数字で話しているかを先に確かめます。
目標の粗利率から売価を出す
目標の粗利率を確保する売価は「原価 ÷(1 − 粗利率)」で出します。原価600円で粗利率40%にしたい場合、600 ÷ 0.6 で売価は1,000円です。原価率から考える場合は、原価 ÷ 原価率です。次の表は、原価率と原価ごとの売価の目安で、円未満を四捨五入しています。
| 原価率 | 原価300円 | 原価500円 | 原価1,000円 | 原価3,000円 | 原価10,000円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 50% | 600円 | 1,000円 | 2,000円 | 6,000円 | 20,000円 |
| 60% | 500円 | 833円 | 1,667円 | 5,000円 | 16,667円 |
| 70% | 429円 | 714円 | 1,429円 | 4,286円 | 14,286円 |
| 80% | 375円 | 625円 | 1,250円 | 3,750円 | 12,500円 |
| 90% | 333円 | 556円 | 1,111円 | 3,333円 | 11,111円 |
値引きと利益率
売価を値引きすると、粗利率は値引きの割合以上に下がります。原価600円・売価1,000円の商品を10%値引きして900円にすると、粗利は300円で粗利率は約33.3%になり、粗利の額は25%減ります。値引きの前後で粗利の額がどれだけ減るかを確かめておくと、セールの計画が立てやすくなります。
利益率から固定費をまかなうのに必要な売上は、損益分岐点の計算ツールで確かめられます。見積書の金額を決めるときの目安にもなります。
よくある質問
- 原価率30%とはどういう意味ですか?
- 売価のうち30%が原価という意味で、粗利率は70%です。飲食店の食材原価率などでよく使われます。
- 消費税は含めて計算しますか?
- 一般的には税抜の原価と税抜の売価で計算します。税込と税抜が混ざると、利益率が正しく出ません。
業種ごとの見方
原価率や粗利率の水準は業種によって大きく違います。飲食店では食材の原価率、小売店では仕入れ値に対する粗利率、サービス業では外注費などを原価として考えることが多くあります。自分の事業の過去の数字と比べ、季節や商品ごとの差を見ていくと、値付けの判断がしやすくなります。
同じ粗利率でも、販売数が少なければ粗利の額は小さくなります。利益率と一緒に、1か月の粗利の合計が固定費をまかなえているかを確かめると、事業全体の見通しが立ちます。
入力のしかた
原価と売価は、税抜の金額で入れます。仕入れの送料や梱包資材など、商品1つあたりにかかる費用も原価に含めると、実際の利益に近い数字になります。結果は小数第2位を四捨五入しています。
計算の前提と出典
最終確認日 2026年10月15日。ここに出る結果は、入力した値と公表されている計算式で出した目安です。利益率の定義は一般的なものです。