貯金額の平均と中央値(年代別)
貯金(金融資産)の平均と中央値を、単身世帯と二人以上の世帯、20歳代から70歳代の年代別に見ます。2つの調査の違いと、平均と中央値がずれる理由も説明します。
この内容は2026年10月31日時点のものです。
最終確認日 2026年10月31日
貯金(金融資産)の平均は、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の家計の金融行動に関する世論調査(2025年)で、単身世帯が919万円、二人以上の世帯が1,940万円です。真ん中の世帯の金額(中央値)は130万円と720万円で、平均の半分にもなりません。
金融資産を持っていない世帯は、単身世帯で30.1%、二人以上の世帯で15.7%です。年代別の数字と、総務省の家計調査との違いを順に見ていきます。
この調査の「金融資産」とは
J-FLECの調査の金融資産は、預貯金、株式や投資信託、保険などのうち、運用のためや将来に備えて蓄えている部分です。毎日の出し入れや引き落としに備えて口座に置いているお金、事業のための資産、土地や住宅は入りません(J-FLEC)。ふだん「貯金」と呼ぶものとは範囲が少し違います。
数字には、金融資産を持っていない世帯を0円として入れたもの(含む)と、持っている世帯だけで計算したもの(含まない)の2つがあり、金額は大きく違います。記事などで見かける「貯金の平均」がどちらの数字なのかは、書かれていないこともあるため、比べるときは確かめてください。
単身世帯の年代別(J-FLEC)
一人暮らしの20歳代の中央値は、持っていない世帯を含めると37万円、含めないと146万円です。20歳代から60歳代まで、どの年代も3割を超える世帯が金融資産を持っていないため、2つの中央値の差が大きくなります。
| 年代 | 平均(含む) | 中央値(含む) | 平均(含まない) | 中央値(含まない) | 持っていない世帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20歳代 | 255万円 | 37万円 | 388万円 | 146万円 | 33.2% |
| 30歳代 | 501万円 | 100万円 | 752万円 | 255万円 | 32.3% |
| 40歳代 | 859万円 | 100万円 | 1,281万円 | 400万円 | 32.1% |
| 50歳代 | 999万円 | 120万円 | 1,560万円 | 600万円 | 35.2% |
| 60歳代 | 1,364万円 | 300万円 | 1,978万円 | 913万円 | 30.4% |
| 70歳代 | 1,489万円 | 500万円 | 1,877万円 | 900万円 | 20.4% |
| 全体 | 919万円 | 130万円 | 1,329万円 | 450万円 | 30.1% |
二人以上の世帯の年代別(J-FLEC)
二人以上の世帯では、50歳代から60歳代にかけて、平均が1,908万円から2,683万円に、中央値が700万円から1,400万円に増えます。70歳代は、この調査では70歳から79歳までの世帯です。
下の図は、持っていない世帯を含めた中央値を、単身世帯と二人以上の世帯で年代ごとに並べたものです。
| 年代 | 平均(含む) | 中央値(含む) | 平均(含まない) | 中央値(含まない) | 持っていない世帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20歳代 | 525万円 | 125万円 | 683万円 | 260万円 | 21.6% |
| 30歳代 | 1,096万円 | 311万円 | 1,337万円 | 500万円 | 17.6% |
| 40歳代 | 1,486万円 | 500万円 | 1,840万円 | 828万円 | 18.8% |
| 50歳代 | 1,908万円 | 700万円 | 2,344万円 | 1,050万円 | 18.2% |
| 60歳代 | 2,683万円 | 1,400万円 | 3,087万円 | 1,775万円 | 12.8% |
| 70歳代 | 2,416万円 | 1,178万円 | 2,714万円 | 1,495万円 | 10.9% |
| 全体 | 1,940万円 | 720万円 | 2,309万円 | 1,050万円 | 15.7% |
総務省の家計調査で見る貯蓄と負債
総務省の家計調査(貯蓄・負債編、2025年)では、二人以上の世帯の平均貯蓄現在高は2,059万円、貯蓄のある世帯の中央値は1,264万円(貯蓄のない世帯を含めると1,167万円)です。平均を下回る世帯は66.1%あります(総務省)。
この調査の貯蓄には、日々の出し入れに使う普通預金なども含まれ、J-FLECの金融資産より範囲が広くなっています。表は2つの調査を年代ごとに並べたもので、右の2列は負債(借入金)です。世帯主が40歳代までの世帯では、平均で貯蓄より負債のほうが多く、その大部分は住宅・土地のための負債です(総務省)。
家計調査の29歳以下の列はJ-FLECの20歳代の行に、70歳以上の列は70歳代の行に並べています。家計調査の中央値は、年代別には使わず、全体の数字だけを載せています。
| 年代(二人以上の世帯) | J-FLEC 平均(含む) | J-FLEC 中央値(含む) | 家計調査 貯蓄の平均 | 家計調査 負債の平均 | うち住宅・土地 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20歳代 | 525万円 | 125万円 | 428万円 | 1,467万円 | 1,391万円 |
| 30歳代 | 1,096万円 | 311万円 | 1,073万円 | 1,940万円 | 1,821万円 |
| 40歳代 | 1,486万円 | 500万円 | 1,381万円 | 1,483万円 | 1,393万円 |
| 50歳代 | 1,908万円 | 700万円 | 1,756万円 | 743万円 | 669万円 |
| 60歳代 | 2,683万円 | 1,400万円 | 2,843万円 | 234万円 | 196万円 |
| 70歳代 | 2,416万円 | 1,178万円 | 2,471万円 | 81万円 | 65万円 |
| 全体 | 1,940万円 | 720万円 | 2,059万円 | 675万円 | 620万円 |
平均と中央値がずれる理由
貯金は、ごく一部の世帯がとても大きな金額を持っているため、その世帯に引っぱられて平均が上がります。たとえば10世帯のうち1世帯が1億円を持っていて、残りの9世帯が100万円なら、平均は1,090万円ですが、真ん中の世帯は100万円です。
真ん中の世帯の姿に近いのは中央値です。自分の貯金と比べるときは、年代と世帯の形の近い行の中央値を見ると実感に合います。このページでは、目安となる金額や目標は示していません。
よくある質問
- 貯金がない世帯はどのくらいありますか?
- J-FLECの調査(2025年)で、金融資産を持っていない世帯は単身世帯で30.1%、二人以上の世帯で15.7%です。日常の出し入れのための預貯金は、この調査では金融資産に入りません。
- 2つの調査で数字が違うのはなぜですか?
- 対象の世帯、調べ方、貯蓄に数えるものが違うためです。家計調査は普通預金も含めた貯蓄で、J-FLECの調査は運用や将来のための金融資産です。J-FLECには単身世帯の数字もあります。
出典と前提
最終確認日 2026年10月31日。このページの数字は公的統計と、このサイトの計算の目安で、自分の家計の正しい額を示すものではありません。家計調査は家計簿をつけてもらう調査で、世帯の人数や年齢、住む地域、持ち家か賃貸かで、平均は大きく変わります。