中小企業退職金共済(中退共)は、国の制度として中小企業の退職金を準備する仕組みです。会社が従業員ごとに掛金を納め、従業員が辞めると中退共から本人に直接退職金が支払われます。掛金月額は5,000円から30,000円までの16種類で、全額を会社が負担します(中退共)。掛金月額と納付月数を入れると、基本退職金の目安を計算します。
| 掛金の合計 | 1,200,000円 |
|---|---|
| 基本退職金の目安 | 1,265,600円 |
掛金と納付月数ごとの基本退職金
中退共の基本退職金額表(平成14年11月以降の掛金)から取った値です(基本退職金額表)。予定運用利回りは1.0%で、運用の結果によって付加退職金が上乗せされることがあります(令和8年度の支給率0.0061)。
ツールは、表の点の値を掛金月額に比例させ、点と点の間は直線で補った目安です。正確な額は中退共の退職金試算で確かめてください。
| 納付月数 | 掛金の合計(10,000円) | 基本退職金(10,000円) | 基本退職金(5,000円) |
|---|---|---|---|
| 60か月(5年) | 600,000円 | 608,200円 | 304,100円 |
| 120か月(10年) | 1,200,000円 | 1,265,600円 | 632,800円 |
| 240か月(20年) | 2,400,000円 | 2,666,600円 | 1,333,300円 |
| 360か月(30年) | 3,600,000円 | 4,213,100円 | 2,106,550円 |
| 420か月(35年) | 4,200,000円 | 5,045,800円 | 2,522,900円 |
| 480か月(40年) | 4,800,000円 | 5,917,900円 | 2,958,950円 |
短い期間で辞めたとき
掛金の納付が11か月以下なら退職金は支給されず、12か月から23か月は掛金の合計を下回り、24か月から42か月で掛金と同じ額になります。43か月から運用の利息と付加退職金が加わります(中退共 退職金の額)。短い期間で辞めると、掛金より少なくなる点に注意が必要です。
国の助成とパートの加入
新しく中退共に加入した会社には、掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を、加入後4か月目から1年間、国が助成します。18,000円以下の掛金を増やす場合も、増やした分の3分の1を1年間助成します(中退共 国の助成)。
パートタイマーなど、1週間の所定労働時間が通常の従業員より短く30時間未満の人は、特例として2,000円、3,000円、4,000円の掛金でも加入できます。建設業では建設業退職金共済(建退共)、商工会議所などが運営する特定退職金共済もあり、中退共と通算できる場合があります。
よくある質問
- 中退共の退職金は会社を通さずに受け取れますか?
- はい。会社から受け取った書類で本人が請求し、中退共から本人の口座に振り込まれます。
- 中退共の退職金にも税金はかかりますか?
- 一時金で受け取ると退職所得として退職所得控除が使え、多くの場合は税金がかからないか少額です。
退職金の税金
中退共から一時金で受け取る退職金は、会社から受け取る退職金と同じく退職所得になり、退職所得控除が使えます。控除に使う勤続年数の数え方や、会社の退職金と中退共の退職金を同じ年に受け取る場合の計算は、会社の担当者や税務署に確かめてください。一時金ではなく分割で受け取る分は、公的年金等の雑所得として扱われます。
退職金の請求と受け取り方
従業員が辞めると、会社は中退共に退職の届けを出し、従業員は会社から受け取った退職金請求書で中退共に請求します。退職金は一時金で受け取るのが基本ですが、60歳以上で一定の条件を満たすと、分割で受け取る方法を選べる場合もあります。受け取り方は中退共の案内で確かめてください。
掛金月額を決めるときの考え方
掛金月額は従業員ごとに決め、後から増やすことも減らすこともできますが、減らすときは従業員の同意などが必要です。勤続年数が長い人や役職が上の人の掛金を高くするなど、社内の退職金規程と合わせて決めるのが一般的です。中退共の掛金は全額が損金(個人事業主は必要経費)になります。
計算の前提と出典
最終確認日 2026年10月14日。ここに出る金額は、公表されている計算式と調査の数字で出した目安です。実際の退職金の額と支払時期は会社の就業規則(退職金規程)が、税金は勤務先と税務署の計算が決めます。このページは、どなたかが受け取れるかどうかや金額を判断するものではありません。