そろばんノート

ふるさと納税のしくみと上限

ふるさと納税のメリットとデメリット

総務省の控除の説明と、返礼割合3割以下の基準による目安。

最終確認日 2026年10月16日

ふるさと納税のメリットは、上限の範囲で寄附すれば、自己負担2,000円で返礼品を受け取れ、寄附金の使い道を選べることです。デメリットは、寄附額を先に払う必要があること、上限を超えると自己負担が増えること、手続きの手間がかかることです。

控除の計算は総務省の説明(税金の控除について、2026年10月16日確認)によります。年収600万円の独身の会社員なら、77,000円まで寄附して自己負担は2,000円の目安です。

お得になる条件

得をするのは、返礼品の価値が自己負担の2,000円を上回る場合です。返礼品の調達費用は寄附額の3割以下という基準があるため、返礼品の価値はおおむね寄附額の3割までが目安です。上限が大きい人ほど受け取れる返礼品も多くなるので、年収が高く、控除が少ない人ほど得をしやすい制度です。同じ上限の中で寄附先を分けても、控除の合計と自己負担の2,000円は変わらず、変わるのは受け取る返礼品の組み合わせです。

損する年収の目安

年収が低いと上限が小さくなり、2,000円の自己負担に対して返礼品の価値が見合わなくなります。会社員で独身の場合、年収200万円の上限は13,000円で、3割なら返礼品は3,900円相当が目安です。年収170万円なら上限7,000円で返礼品は2,100円相当、年収150万円なら上限は3,000円と、2,000円の負担を返礼品で取り戻しにくくなります。

住民税の所得割がかからない人は、そもそも特例分の控除がないため、寄附額から2,000円を引いた額の大部分が自己負担です。損をしないかどうかは、上限を計算してから決めると確かです。

手間と注意点

ワンストップ特例なら寄附先ごとに申請書とマイナンバーの確認書類を出し、確定申告なら翌年の2月から3月に申告します。住所が変わったら変更届が必要です。寄附したお金が戻るのは翌年の6月以降の住民税の減額なので、年末にまとめて寄附すると、手元のお金が一時的に減ることも考えておきます。

寄附のタイミング

上限はその年の所得で決まるため、年の前半に上限いっぱいまで寄附すると、年収が下がったときに上限を超えてしまうことがあります。年の前半は上限の目安の半分ほどにとどめ、年末調整で1年間の給与と控除がほぼ固まる12月に残りを寄附すると、超えにくくなります。返礼品の発送時期が決まっている品は、早めに申し込んでおく方法もあります。

よくある質問

ふるさと納税で節税になりますか?
税金の総額が減るわけではなく、住民税の一部を寄附先に移す仕組みです。得になるのは、返礼品の価値から自己負担2,000円を引いた分です。
上限を少し超えたらどうなりますか?
超えた分は特例分の控除がほとんどなく、基本分の10%と所得税の分しか控除されないため、超えた額の大部分が自己負担になります。
返礼品がない寄附にも意味はありますか?
返礼品のない寄附でも、上限の範囲なら自己負担2,000円で寄附金の使い道を選べます。災害支援の寄附を受け付ける自治体もあります。

計算の前提と出典

最終確認日 2026年10月16日。ここに出る金額は、総務省と国税庁が示す計算式と、令和8年分の所得税・令和9年度分の住民税の控除で出した目安です。実際の控除額は、住民税はお住まいの市区町村、所得税は確定申告の内容で決まります。このページは、どなたかの税額や控除の可否を判断するものではありません。