そろばんノート

マイナ保険証の登録方法と使い方

マイナ保険証のメリットとデメリット

マイナ保険証には、限度額適用認定証がいらない、医療費控除の手間が減るといった利点があり、一方で紐付けの誤りやカードの更新などが心配として挙げられています。どちらも、厚生労働省とデジタル庁が公表している事実をもとに並べます。

この内容は2026年10月29日時点のものです。

最終確認日 2026年10月29日

マイナ保険証の利点として厚生労働省が挙げているものと、よく言われる心配について、それぞれ公表されている事実を並べます。使うかどうかは本人が選ぶもので、資格確認書でも同じ負担割合で受診できます(厚生労働省 よくある質問)。

厚生労働省が挙げる利点条件・範囲
過去の診療・お薬・特定健診の情報をもとにした医療本人が同意したときだけ
窓口の支払いが限度額まで(限度額適用認定証がいらない)同じ月・同じ医療機関の支払い
救急隊が診療やお薬の情報を見られるマイナンバーカードを持っているとき
医療費控除の確定申告で、医療費の情報をマイナポータルから取り込める保険診療の分。はり・きゅうなど取り込めない分もある

限度額と医療費控除

入院などで医療費が高くなったとき、マイナ保険証を使って限度額の情報の提供に同意すると、窓口の支払いが最初から限度額までになり、限度額適用認定証の申請がいりません。ただし対象は同じ月・同じ医療機関の支払いです(厚生労働省 よくある質問)。資格確認書の場合も、申請のときに限度額の区分を載せておけば認定証なしで同じ扱いになります。申請先と手順は高額療養費の申請方法で説明しています。

確定申告の医療費控除では、マイナポータルから保険診療の医療費の情報を取り込めるので、その分は領収書を集めて明細を書く手間が減ります。取り込める時期と範囲は医療費控除のマイナポータル連携にまとめています。

他の病院にわかるか

マイナ保険証で受付をしたとき、医療機関が見られるのは保険の資格の情報と、本人が同意したときだけの過去の診療やお薬の情報です。同意しなければ、別の医療機関でかかった病気や薬の情報はその医療機関に伝わりません。マイナンバーの12桁の番号を医療機関が扱うこともないと、厚生労働省は説明しています。

カードリーダーで撮った顔の画像は、カードの写真と同じ人か確かめたあとすぐに消され、保存されません。マイナンバーカードのICチップにも、医療の情報や税・年金の情報は入っていません(厚生労働省 よくある質問)。

2023年の紐付けの誤り

2023年には、保険者が加入者の情報を登録するときに別の人のマイナンバーを紐付けた誤りが見つかりました。デジタル庁の総点検の結果(2023年12月12日)では、健康保険証の情報は点検した1,571万件のうち1,142件が誤りで、別に令和3年10月から令和5年11月30日までに7,553件の誤りが確認され、すべて解消したとされています。誤った紐付けで薬剤情報などが閲覧された件数は、合わせて22件です(デジタル庁 総点検)。

厚生労働省は、医療保険のデータベースに登録された全加入者の情報の点検作業が完了したとしています(厚生労働省)。自分の資格の情報が正しいかは、マイナポータルの健康保険証の画面で確かめられ、別の人の情報が出たときは保険者に問い合わせます。

カードの更新・暗証番号・機器の不具合

マイナンバーカード本体は発行から10回目の誕生日(未成年は5回目)、電子証明書は5回目の誕生日が期限で、それぞれ市区町村で更新の手続きが要ります。電子証明書の期限が切れても3か月間は保険証として使えますが、その間は診療やお薬の情報は提供されません。

暗証番号を続けて間違えてロックされても、顔認証か職員の目視で本人確認ができ、受診はできます。カードリーダーの故障や停電などで受付ができなかったときは、カードと一緒にマイナポータルの資格情報の画面か資格情報のお知らせを出せば、全額ではなくいつもの負担割合で受診できます。どちらもないときは、再診なら口頭、初診なら被保険者資格申立書で受け付けます。

厚生労働省によると、マイナ保険証の利用率は2025年12月の時点で6割を超える状況です(厚生労働省の事務連絡)。

よくある質問

同意しないと、診てもらえないのですか?
診てもらえます。同意は過去の情報を見せるかどうかの選択で、受診や負担割合には関係しません。
マイナ保険証をやめたいときは?
加入している保険者に利用登録の解除を申請すると、資格確認書が交付されます。手順は登録方法と使い方のページにまとめています。

出典と前提

最終確認日 2026年10月29日。このページは、厚生労働省・協会けんぽ・後期高齢者医療広域連合などの公表内容にもとづく一般的な説明で、個別の資格や給付を判断するものではありません。自分の保険の扱いは、資格確認書や資格情報のお知らせに書かれた加入先の保険者か、マイナンバー総合フリーダイヤルで確かめられます。