電気代の見直しは、検針票で使用量と契約を確かめ、契約アンペア、料金プラン、使用量の多い家電、電力会社の切替、政府の支援の有無の順に見ると、手間の少ないものから進められます。たとえば東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bで40Aから30Aに下げると、基本料金は2026年11月からの単価で1か月392.06円、12か月で約4,704円下がります。
- 検針票の使用量(kWh)と契約(アンペアやプラン名)を12か月分そろえる
- 契約アンペアが、いちばん電気を使う時期に合っているかを見る
- 料金プランの単価と燃料費調整の決まり(上限の有無)を確かめる
- 使用量の多い家電の電気代を計算して、使い方を変えられるものを探す
- 電力会社を切り替えるなら、単価だけでなく契約期間・解約金・割引の条件を見る
- 政府の電気・ガス料金支援がある月かどうかを確かめる
1. 検針票で使用量と契約を確かめる
まず、検針票やWeb明細から、月ごとの使用量(kWh)、契約アンペア(または契約容量)、料金プラン名、請求金額を12か月分書き出します。冬と夏のどちらに山があるか、去年より使用量が増えているかがわかると、どこから手をつけるかを決めやすくなります。請求金額を使用量で割ると、1kWhあたりの平均の単価も出せます(電気代の単価のページ)。
2. 契約アンペア
従量電灯Bの基本料金は契約アンペアで決まり、10Aから60Aまでの段階があります。分電盤のアンペアブレーカーの色や検針票で、今の契約アンペアを確かめられます(東京電力エナジーパートナー)。
アンペアは同時に使える電気の量なので、冬の夕食時のように、電子レンジ、炊飯器、暖房を一度に使う時間に合わせて選びます。下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなります。同社では、10Aから60Aの範囲の変更は無料で、季節ごとの変更はできず、集合住宅では所有者や管理人の承諾が必要な場合があるとしています。
3. 料金プランと燃料費調整
同じ電力会社の中でも、従量電灯のような規制料金プランと、自由料金プランでは、単価と燃料費調整の決まりが違います。東京電力エナジーパートナーは、規制料金プランの燃料費調整には上限があり、自社の自由料金プランには上限がないと説明しています。時間帯によって単価が変わるプランは、使う時間を変えられる家庭に向く一方で、昼間の単価が高くなることがあります。このサイトの計算ツールは時間帯別の単価を扱っていないので、プランの比較には電力会社の料金シミュレーションも使ってください。
4. 使用量の多い家電
使用量を減らすには、消費電力が大きく、長い時間使う家電から見ます。冬は暖房器具や衣類乾燥機、電気毛布、夏はエアコン、1年を通しては冷蔵庫や給湯、調理家電が中心です。家電ごとのページで1か月の目安を出し、家電の電気代 計算ツールに自分の使い方を入れると、どこを変えると効くかがわかります。
5. 電力会社を切り替えるときに見るもの
電力会社を切り替えても、今ある送配電網を使うので電線を引き直すことはなく、停電のしやすさなど電気の品質も変わりません。賃貸住宅でも、電気の契約名義が本人なら切り替えられます(資源エネルギー庁 よくある質問)。
マンションで管理組合などが建物全体で一括して電気を契約している場合は、その契約や規約で切り替えが制限されることがあります。料金プランによっては解約金がかかるため、契約期間、解約の条件、割引の対象期間を契約前に確かめます。
比べるときは、基本料金(または最低料金)と段階ごとの単価、燃料費調整の上限の有無、市場価格に連動するかどうか、ガスや通信とのセット割の条件をそろえて見ます。自分の12か月分の使用量で計算すると、季節による差も含めた年間の差がわかります。
6. 政府の電気・ガス料金支援
直近の電気・ガス料金支援は2026年7月使用分から9月使用分までで、低圧の電気は7月・9月使用分が1kWhあたり3.5円、8月使用分が4.5円の値引きでした(経済産業省 資源エネルギー庁)。家庭の申請は不要で、値引きは燃料費調整単価から差し引く形で請求に反映されます。値引きのために個人情報や手数料を求める電話やメールは不審なものとして、注意が呼びかけられています。
2026年10月17日に確かめた時点では、この冬(2026年10月以降の使用分)の支援は公表されていません。公表されたら、このページと月の電気料金 計算ツールの説明を更新します。
よくある質問
- どれから始めると効果が大きいですか?
- 使用量の多い月がはっきりしているなら、その季節に長く使う家電の使い方からです。契約アンペアが大きすぎる場合は、手続きだけで毎月の基本料金が下がります。
- 切り替えた電力会社が倒産したらどうなりますか?
- 電力会社から、契約がない状態になる期日の通知が来ます。原則として、その期日までに新しい電力会社と契約すれば、そのまま電気の供給を受けられます(資源エネルギー庁 よくある質問)。
- 見直しで電気代はいくら下がりますか?
- 家庭ごとに違います。契約アンペアの差なら基本料金の差額、家電の使い方なら計算ツールで出した差、電力会社の切替なら自分の使用量で計算した年間の差が目安です。
計算の前提と出典
最終確認日 2026年10月17日。金額は、消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間 × 単価 の計算式と、ページに書いた条件で出した目安です。実際の電気代は、家電の使い方、部屋の条件、契約している料金プランの単価で変わります。このページは、特定の家電や電力会社をすすめるものではありません。