そろばんノート

介護保険料のしくみ

後期高齢者の介護保険料はいくらか

75歳になっても介護保険料は65歳からと同じ決まりで市区町村に納め、後期高齢者医療の保険料とは別にかかります。年金から天引きされる人は、偶数月の年金から介護保険料と後期高齢者医療保険料の2本が引かれます。

この料率は2026年10月18日時点のものです。

最終確認日 2026年10月18日

75歳で変わること、変わらないこと

後期高齢者医療には、75歳の誕生日に自動的に入り、手続きは要りません(川崎市の案内)。誕生日の前日ではなく誕生日の当日からなので、介護保険の40歳・65歳の数え方とは違います。

一方の介護保険料は、65歳からの第1号被保険者のまま、同じ市区町村の基準額と所得段階で続きます。75歳以上の人は、介護保険料と後期高齢者医療の保険料の2つを、別々の通知で納めることになります。

後期高齢者医療の保険料も一人ひとりにかかり、均等割と前年の所得による所得割を合わせた額です。都道府県の広域連合が決めた保険料を、住んでいる区市町村が集めます(文京区の案内)。

項目介護保険料後期高齢者医療の保険料
決めるところ住んでいる市区町村都道府県ごとの後期高齢者医療広域連合
見直し3年ごと(第9期は令和6〜8年度)2年ごと(令和8・9年度)
計算基準額 × 所得段階の割合均等割 + 所得割(前年の総所得金額等 − 43万円)× 所得割率
全国平均基準額 月6,225円1人あたり 月7,989円(均等割 年56,083円、所得割率10.17%)
年金からの天引き年金が年額18万円以上介護保険料と同じ年金から(2つの合計が1回の年金の2分の1を超えるときなどは除く)
口座振替への変更できない申請でできる

2本を合わせた目安

下の表は、単身で年金収入だけがあり、本人に住民税がかかる人の目安です。介護保険料は全国平均の基準額と国の標準の段階、後期高齢者医療は厚生労働省が公表した令和8・9年度の全国平均の均等割(年56,083円)と所得割率(10.17%)、子ども・子育て支援金分(均等割 年1,351円、所得割率0.25%)で計算しました。

所得が少ない人は後期高齢者医療の均等割が軽減されますが、表の3つの例は軽減の対象にならない所得です。実際の率は都道府県の広域連合ごとに違い、端数の処理もそれぞれ決まっているので、表は目安として使います。

年金収入所得介護保険料後期(医療分)後期(子ども・子育て支援金分)1年の合計年金1回あたり
2,500,000円1,400,000円第7段階 97,110円154,732円3,776円255,618円42,603円
3,000,000円1,900,000円第7段階 97,110円205,582円5,026円307,718円51,286円
4,000,000円2,725,000円第8段階 112,050円289,484円7,088円408,622円68,103円

年金振込通知書の見方

日本年金機構の年金振込通知書には、1回の年金から何が引かれたかが並んでいます。75歳以上で天引きされている人は、介護保険料額と後期高齢者医療保険料の2つの欄に金額が入ります。

8月以降の介護保険料などは、6月の額が予定額として書かれていて、決まった額は市区町村から届く通知書で確かめます。介護保険料の決定通知書と、後期高齢者医療の保険料の通知書は別々に届きます。

欄書かれていること
年金支払額1回に支払われる年金の額(差し引く前)
介護保険料額年金から天引きされる介護保険料
後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)天引きされるときだけ表示。令和8年度から子ども・子育て支援金を含む
所得税額および復興特別所得税額年金から社会保険料と各種控除を引いた額に5.105%
個人住民税額および森林環境税額天引きされる住民税
控除後振込額実際に口座に振り込まれる額

扶養していた家族の保険

会社の健康保険に入っていた人が75歳で後期高齢者医療に移ると、その人に扶養されていた配偶者は被扶養者の資格を失います(文京区の案内)。配偶者が74歳以下なら国民健康保険に入るか、子の健康保険の被扶養者になるなどの切り替えが要り、40〜64歳なら国保の介護分がかかり始めます。

よくある質問

75歳になった年の介護保険料は変わりますか?
介護保険料の決まり方は75歳でも変わりません。75歳になった年度の後期高齢者医療の保険料は、誕生月から月割りでかかり、加入してしばらくは納付書で納めることがあります。
介護保険料と後期高齢者医療の保険料は、どちらも控除できますか?
どちらも社会保険料控除の対象です。年金から天引きされた分は年金を受け取る本人の控除になり、公的年金等の源泉徴収票の社会保険料の欄に合計で載ります。
後期高齢者医療の保険料だけ口座振替にできますか?
できます。区市町村の窓口に申請すると、後期高齢者医療の保険料は天引きから口座振替に変えられます。介護保険料は年金からの天引きのままです。

出典と計算の前提

最終確認日 2026年10月18日。金額は、このページに書いた決まりで計算した目安です。実際の保険料は、会社員は給与明細と会社の担当部署、65歳以上は市区町村から届く介護保険料の決定通知書が正式です。このページは一般的な情報で、個別の保険料や手続きは、加入している健康保険(協会けんぽ・健康保険組合・共済組合)と、お住まいの市区町村の介護保険の窓口で確かめてください。