iDeCoの確定申告
年末調整でiDeCoの掛金を申告できなかった会社員と、自営業・フリーランスの人は、確定申告書の第一表と第二表の⑭「小規模企業共済等掛金控除」に1年分の掛金を書いて控除を受けます。e-Taxなら、払込証明書の内容を入力すれば証明書を出す必要はありません。
この内容は2026年10月29日時点のものです。
最終確認日 2026年10月29日
iDeCoの掛金を確定申告で差し引くのは、年末調整で控除を受けられなかった会社員と、もともと年末調整のない自営業・フリーランスの人です。どちらも、1年間に払った掛金の全額が所得から差し引かれます。
| こんなとき | 確定申告ですること |
|---|---|
| 会社員で、年末調整に証明書が間に合わなかった・出し忘れた | 掛金の全額を⑭に書く(還付申告) |
| 年末調整に予定額で出したが、12月の引き落としができなかった | 実際に払った額で申告し直す |
| 自営業・フリーランス(第1号加入者) | 毎年の確定申告で⑭に書く |
| 年の途中で退職し、年末調整を受けていない | 給与と一緒に⑭も書く |
| 年末調整で控除済みで、ほかの理由(医療費控除など)で申告する | 第二表⑭に「源泉徴収分」として書く |
第一表と第二表の書き方(令和7年分の様式)
確定申告書の第一表では、「所得から差し引かれる金額」の⑭「小規模企業共済等掛金控除」の欄に、その年に払った掛金の合計を書きます。第二表では、「⑭小規模企業共済等掛金控除」の欄に3つの項目があり、「保険料等の種類」には掛金の種類(iDeCoなら個人型年金の掛金)、「支払保険料等の計」には種類ごとの金額、「うち年末調整等以外」には、そのうち給与の源泉徴収票に入っていない金額を書きます(国税庁 確定申告の手引き)。
年末調整ですでに控除された分を書くときは、「保険料等の種類」に「源泉徴収分」と書きます。欄の番号は令和7年分の様式のもので、令和8年分の申告書と手引きは来年の申告の時期に国税庁から公表されます。番号が変わることがあるので、書く前に欄の名前で確かめてください。
e-Taxで入れるとき
国税庁の確定申告書等作成コーナーでは、所得控除の入力画面で「小規模企業共済等掛金控除」を選び、証明書の金額を入れます。年末調整で控除された分は、この画面ではなく「給与所得」の入力画面で、源泉徴収票の内容として入れます(作成コーナーのよくある質問)。
マイナポータルとe-私書箱を連携して証明書を電子データで受け取っている人は、作成コーナーのマイナポータル連携で、掛金の額を自動で入れられます。電子データがなくても、ハガキに書かれた金額を手で入れればe-Taxで申告できます。スマートフォンで作るときも、選ぶ項目の名前は同じです。
必要書類と保存
書面で申告するときは、払込証明書を申告書に添付するか、提出するときに見せます(国税庁 No.1135)。e-Taxで送るときは、証明書の内容を入力すれば、証明書を出すことを省略できます(国税庁 No.1904)。令和7年度の税制改正で、令和8年分の申告書を2027年1月1日以後に出すときは、書面でも証明書の代わりに、証明書の記載事項を書いた明細書を添付できるようになりました(財務省 税制改正の大綱)。
どちらの場合も、省略した証明書は、税務署から求められたときに見せられるように、申告期限から5年間は手元に残しておきます(e-Taxのよくある質問)。なくした証明書は再発行できるので、申告の前に気づいたらiDeCoの年末調整のページの手順で取り寄せます。
会社員が年末調整に間に合わなかったとき
払った税金が戻るだけの申告は還付申告で、確定申告の期間(2月16日から3月15日)より前の1月から出せます。出さないまま過ぎても、その年の翌年1月1日から5年間は申告できます(国税庁 No.2030)。たとえば給与の年収600万円で月23,000円の掛金を出し忘れた場合、確定申告で戻る所得税の目安は28,200円、2027年度の住民税は27,600円少なくなります。
源泉徴収票の金額をそのまま使い、iDeCoの分を足すだけなので、作成コーナーの流れは確定申告のやり方と同じです。還付金が振り込まれるまでの日数は還付金はいつ振り込まれる?で目安を出しています。
自営業・フリーランスの書き方
国民年金の第1号被保険者として加入している自営業・フリーランスの人には年末調整がないので、iDeCoの掛金は毎年の確定申告で差し引きます。青色申告でも白色申告でも、書く欄は同じ⑭です。国民年金保険料や国民年金基金の掛金は⑬の社会保険料控除で、iDeCoとは欄が分かれます。iDeCoの掛金を事業の経費に入れることはできません。
たとえば所得400万円で国民年金と国民健康保険の保険料を年60万円払っている人が、月68,000円を1年払うと、所得税は62,600円、住民税は81,700円軽くなる目安です(iDeCoの節税額 計算で所得と社会保険料を入れた結果)。
よくある質問
- 年末調整で控除したのに、医療費控除のために確定申告します。iDeCoはどう書きますか?
- 第一表⑭には源泉徴収票の額を含めた合計を書き、第二表の「保険料等の種類」に「源泉徴収分」と書きます。年末調整の分を書かずに出すと、控除が減って税金が増えてしまいます。
- 証明書は1月まで待たないといけませんか?
- 10月に届いた証明書の金額は、10月から12月の予定額を含んだ1年分です。予定どおり引き落とされていれば、その証明書で申告できます。12月の引き落としができなかった人には、1月に実績の証明書が届きます。
出典と前提
最終確認日 2026年10月29日。このページは、国税庁・iDeCo公式サイト・厚生労働省の公表内容にもとづく税金と手続きの一般的な説明で、投資の助言や個別の事情の判断はしません。自分の場合の書き方や控除の扱いは、年末調整なら勤務先の担当者に、確定申告なら住所地の税務署(電話相談センター)に確かめられます。