亡くなった人の携帯・公共料金・カード・免許証・パスポート
公共料金や携帯は、家族が使い続けるなら名義変更、使わないなら解約で、口座の引き落としが止まる前に支払い方法を変えておきます。免許証は返納の義務がなく、パスポートは失効して返納、マイナンバーカードは返却不要と、返すものと返さなくてよいものがあります。
この内容は2026年10月19日時点のものです。
最終確認日 2026年10月19日
解約するもの、名義を変えるもの、返すもの
亡くなった人の契約は、家族がそのまま使い続けるものは名義の変更、使わないものは解約になります。役所や警察が関わるものは、返さなければならないものと、返さなくてよいものに分かれます。
| もの | 扱い | 窓口 | メモ |
|---|---|---|---|
| 電気・ガス・水道 | 住み続けるなら名義変更、空き家なら解約 | 各契約先 | 口座引き落としなら支払い方法も変える |
| 携帯電話 | 解約か、家族への承継 | 各社の窓口 | 端末代の分割の残りは相続の債務 |
| NHKの受信契約・新聞・サブスク | 解約か名義変更 | 各契約先 | カードを解約しても契約は残るので、契約先で解約する |
| クレジットカード | 解約 | カード会社 | 未払いの分は相続の債務 |
| 運転免許証 | 返納の義務はない(通知を止める手続きはできる) | 警察署・運転免許更新センター・試験場 | 警視庁の案内 |
| パスポート | 名義人の死亡で失効、旅券の窓口に返納 | 都道府県の旅券窓口(海外は大使館・総領事館) | 旅券法18条・19条 |
| マイナンバーカード | 返却は必要ない(返納もできる) | 市区町村 | 板橋区・文京区の案内 |
| 保険証・資格確認書・介護保険の被保険者証 | 会社員は会社へ、国民健康保険などは市区町村へ返すか破棄 | 会社、市区町村 | 協会けんぽ、文京区 |
| 印鑑登録証 | 登録は死亡届で自動的に廃止、登録証は返還 | 市区町村 | 札幌市手稲区の案内 |
引き落としが止まる前にすること
金融機関は、亡くなったという連絡を受けると口座の入出金を原則として止めます(全国銀行協会)。電気・ガス・水道・携帯の料金がその口座から引き落とされていると、止まった月から未払いになり、督促が家族に届くことになります。
家族が住み続ける家の電気・ガス・水道は、契約先に名義の変更を申し込むときに、支払いを家族の口座かカードに変えます。検針票や請求書に書かれたお客さま番号があると、電話やインターネットでの手続きが早く進みます。
携帯電話とカード
携帯電話は、解約するか、家族が番号ごと引き継ぐかを各社の窓口で選びます。手続きには、亡くなったことがわかる書類と、手続きをする人の本人確認書類を求められます。解約のときの料金や、引き継ぐときの条件は会社によるので、契約の内容を確かめます。
端末の代金を分割で払っていた残りや、カードの未払いの利用額は、相続人が引き継ぐ債務です(民法896条)。相続放棄を考えているときは、亡くなった人の預金から払うかどうかを決める前に、司法書士や弁護士に相談しておくと安心です。家族カードの扱いも、本会員のカードと一緒にカード会社に確かめます。
サブスクや新聞、NHKの受信契約のように毎月払うものは、解約しない限り請求が続きます。インターネットで申し込んだサービスやSNSは、家族が気づきにくいので、エンディングノートのテンプレートの契約とデジタルのシートのような控えがあると探しやすくなります。
運転免許証とパスポート
警視庁は、亡くなった人の運転免許証を家族が返納する義務はないとしています。有効期限が残っていると更新の連絡書が届くので、止めたいときは警察署などで手続きをします。持ち物は亡くなった人の免許証、亡くなったことを証明する書類(死亡診断書の写しや住民票の除票)、手続きに来る人の本人確認書類で、手数料はかかりません。
パスポートは、名義人が亡くなると効力を失います(旅券法18条)。神奈川県は、有効期間内のパスポートは死亡の事実がわかる戸籍謄本などと一緒にパスポートセンターに届け出るよう案内しており、期間の切れたものは死亡の書類が要らないとしています。手元に残したいときは、旅券法19条6項により消印をして返してもらえます。
マイナンバーカード、保険証、印鑑登録証
板橋区は、亡くなった人のマイナンバーカードは返却の必要がなく、死亡届が出て住民票が消除されると自動的に廃止され、電子証明書も使えなくなると案内しています。相続の手続きで個人番号を書く場面があるので、文京区は返納するなら番号を控えておくよう勧めています。
会社の健康保険の保険証や資格確認書は、家族の分も含めて会社に返します(協会けんぽ)。国民健康保険の資格確認書を文京区は破棄か返却としており、介護保険の被保険者証や負担割合証は返却としています。印鑑登録は死亡届で自動的に廃止され、札幌市手稲区は登録証を返還するよう案内しています。
よくある質問
- 携帯電話の解約に何が要りますか?
- 亡くなったことがわかる書類と、手続きをする人の本人確認書類が求められます。会社ごとに、戸籍謄本か死亡診断書の写しか、といった書類の種類や、来店か郵送かの方法が違うので、各社の窓口で確かめます。
- 運転免許証は返さなくていいのですか?
- 警視庁は、家族に返納の義務はないとしています。有効期限が残っていると更新の通知が届くので、止めたいときは警察署や運転免許更新センターで、免許証と死亡を証明する書類を出して手続きをします。
- パスポートを形見に残せますか?
- 旅券法19条6項により、保有を希望すれば消印をした旅券を返してもらえます。有効期間内のパスポートは、戸籍謄本などと一緒に旅券の窓口に届け出るときに、手元に残したいと伝えます。
出典
最終確認日 2026年10月19日。期限と手続きは、法令と各機関の案内にもとづく一般的な目安です。受け付けや支給の判断は、市区町村・年金事務所・健康保険・金融機関・契約先など、それぞれの窓口が行います。このページは一般的な情報で、個別の助言ではありません。相続をどうするかの判断は、司法書士・税理士・弁護士、または法務局・税務署・家庭裁判所の相談窓口で確かめてください。