そろばんノート

退職金の早見表

勤続20年の退職金の相場

勤続20年で辞めたときの退職金の目安を、東京都の中小企業のモデル退職金と厚生労働省の調査で見ます。

この内容は2026年10月24日時点のものです。

最終確認日 2026年10月24日

勤続20年の退職金の相場は、東京都の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」のモデル退職金で、大学卒(42歳)の自己都合退職が3,468,000円、会社都合退職が4,081,000円です。高校卒(38歳)は自己都合が2,881,000円、会社都合が3,428,000円です。

勤続20年の退職所得控除は8,000,000円で、このページのモデル退職金はどれも控除の額以下のため、所得税と住民税はかからず、全額が手取りになる計算です。

勤続20年のモデル退職金(学歴別)

勤続20年の大学卒の自己都合退職3,468,000円は、会社都合退職4,081,000円の85.0%で、差は613,000円です。支給率は、退職金がモデルの月給(所定時間内賃金353,000円)の何か月分かを表し、勤続20年の大学卒は自己都合で9.8か月分です。勤続20年の高校卒の自己都合2,881,000円は、同じ勤続の大学卒より587,000円少なくなっています。

勤続20年の表の金額は、記入した会社の平均です。勤続20年の大学卒の自己都合の欄は147社、会社都合の欄は144社が答えています。

学歴年齢自己都合退職会社都合退職支給率(自己都合・会社都合)モデルの月給
大学卒42歳3,468,000円4,081,000円9.8か月・11.6か月353,000円
高専・短大卒40歳3,035,000円3,578,000円9.3か月・10.9か月327,000円
高校卒38歳2,881,000円3,428,000円9.3か月・11.1か月309,000円

勤続20年の前後との比較

大学卒の自己都合退職で見ると、勤続15年の2,093,000円から勤続20年の3,468,000円へ1,375,000円増え、1年あたり275,000円ほどの伸びです。勤続25年になると5,073,000円で、勤続20年より1,605,000円多くなります。

勤続20年の退職金は勤続1年の55,000円の63.0倍で、勤続年数が長くなるほど、1年あたりの伸びはおおむね大きくなります。

勤続20年の退職所得控除と手取り

勤続20年の退職所得控除は40万円×20年で8,000,000円です(20年以下は1年40万円)。大学卒の会社都合退職4,081,000円でも控除まで3,919,000円の余りがあり、勤続20年でこの額までの退職金なら税金はかかりません。手取りの計算は、勤続20年・退職所得の受給に関する申告書を出した場合で、退職金 計算ツールに金額と勤続年数を入れると同じ結果になります。

退職金金額退職所得控除課税退職所得所得税住民税手取り
大学卒 自己都合3,468,000円8,000,000円0円0円0円3,468,000円
大学卒 会社都合4,081,000円8,000,000円0円0円0円4,081,000円
高専・短大卒 自己都合3,035,000円8,000,000円0円0円0円3,035,000円
高専・短大卒 会社都合3,578,000円8,000,000円0円0円0円3,578,000円
高校卒 自己都合2,881,000円8,000,000円0円0円0円2,881,000円
高校卒 会社都合3,428,000円8,000,000円0円0円0円3,428,000円

厚生労働省の調査(勤続20〜24年)

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」では、勤続20〜24年の定年退職者(45歳以上)の1人平均の退職給付額が、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)で1,021万円、高校卒(管理・事務・技術職)で557万円、高校卒(現業職)で406万円です。

こちらは従業員30人以上の会社の定年退職者で、一時金と年金を合わせた額のため、勤続20年の東京都の中小企業のモデル退職金とは比べ方が違います。勤続20年で定年を迎えた人の相場を見たいときの目安です。

学歴・職種勤続20〜24年(定年退職者)全体の平均(勤続20年以上)
大学・大学院卒(管理・事務・技術職)1,021万円1,896万円
高校卒(管理・事務・技術職)557万円1,682万円
高校卒(現業職)406万円1,183万円

勤続20年で退職金がもらえない場合

東京都の調査で退職一時金制度がある企業のうち、自己都合退職の最低勤続年数を5年以上とする企業は11.4%で、最低勤続年数を4年以下とする企業が76.7%のため、勤続20年では、勤め先に退職金制度があるかどうかの方が大きな分かれ目です。

同じ調査で退職金制度がない企業は34.4%あり、そうした会社では勤続20年でも退職金は出ません。勤続20年の退職金があるかどうかは、就業規則の退職金の定めと、退職金は何年目からもらえるかで確かめられます。

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モデル退職金とは

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」は、都内の従業員10~299人の中小企業(有効回答659社)に退職金を調べた調査です。モデル退職金は、学校を卒業してすぐに入社し、普通の能力と成績で勤めた場合の水準として、会社が答えた額の平均です。実際に退職した人の平均ではなく、途中で転職して入った人や、評価で昇給が速い人・遅い人の額とは違います。

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」は、勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者(退職給付制度がある企業、常用労働者30人以上)の1人平均の退職給付額で、一時金と年金を合わせた額です。東京都の調査とは対象も時期も違うため、同じ表には並べていません。

退職金の制度と規程

退職金は法律で支払いが決められたものではなく、制度があるかどうか、何年勤めれば出るか、自己都合と会社都合でいくら違うかは会社ごとに決まっています。自分の退職金は、就業規則や退職金規程の支給条件と計算式を確かめるか、勤め先の担当者に聞くのが確実です。

出典と前提

最終確認日 2026年10月24日。モデル退職金と平均は、退職金制度がある会社の調査の数字です。実際の退職金の額と支払いの条件は、勤め先の就業規則(退職金規程)で決まります。税金は、退職所得の受給に関する申告書を出した場合の所得税(復興特別所得税を含む)と住民税で、このサイトの退職金 計算ツールと同じ計算です。