勤続年数別の退職金の相場
勤続年数ごとの退職金の目安を、東京都の中小企業のモデル退職金と厚生労働省の調査で並べました。
この内容は2026年10月24日時点のものです。
最終確認日 2026年10月24日
勤続年数別の退職金の相場は、東京都の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」のモデル退職金で、大学卒の自己都合退職が勤続10年1,125,000円、20年3,468,000円、30年7,507,000円です。会社都合退職では勤続10年1,448,000円、20年4,081,000円、30年7,762,000円です(都内の従業員10~299人の中小企業(有効回答659社))。
勤続年数を押すと、学歴別の表、退職所得控除と手取り、もらえない場合の条件が見られます。東京都の表にあるのは勤続1・3・5・10・15・20・25・30年と、高校卒・高専短大卒の35年、大学卒の33年、定年です。
勤続年数別のモデル退職金(早見表)
どの勤続年数も、自己都合退職の方が会社都合退職より少なくなります。大学卒の勤続5年では自己都合432,000円が会社都合574,000円の75.3%ですが、勤続30年では96.7%まで近づきます。
| 勤続年数 | 大学卒 自己都合 | 大学卒 会社都合 | 高校卒 自己都合 | 高校卒 会社都合 | 退職所得控除 |
|---|---|---|---|---|---|
| 勤続1年 | 55,000円 | 96,000円 | 63,000円 | 97,000円 | 800,000円 |
| 勤続3年 | 215,000円 | 304,000円 | 196,000円 | 266,000円 | 1,200,000円 |
| 勤続5年 | 432,000円 | 574,000円 | 397,000円 | 513,000円 | 2,000,000円 |
| 勤続10年 | 1,125,000円 | 1,448,000円 | 985,000円 | 1,264,000円 | 4,000,000円 |
| 勤続15年 | 2,093,000円 | 2,559,000円 | 1,903,000円 | 2,373,000円 | 6,000,000円 |
| 勤続20年 | 3,468,000円 | 4,081,000円 | 2,881,000円 | 3,428,000円 | 8,000,000円 |
| 勤続25年 | 5,073,000円 | 6,156,000円 | 4,342,000円 | 5,100,000円 | 11,500,000円 |
| 勤続30年 | 7,507,000円 | 7,762,000円 | 5,757,000円 | 6,570,000円 | 15,000,000円 |
| 勤続35年 | (表なし) | (表なし) | 7,008,000円 | 7,905,000円 | 18,500,000円 |
定年時のモデル退職金
定年まで勤めた場合のモデル退職金は、大学卒121,000円、高専・短大卒89,000円、高校卒105,000円です。大学卒の定年時の額は、モデルの月給462,000円の11495か月分にあたります。
| 学歴 | 定年時(会社都合の欄) | 支給率 | モデルの月給 |
|---|---|---|---|
| 大学卒 | 121,000円 | 11495か月 | 462,000円 |
| 高専・短大卒 | 89,000円 | 9920か月 | 422,000円 |
| 高校卒 | 105,000円 | 9741か月 | 414,000円 |
厚生労働省の調査(勤続20年以上の定年退職者)
厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」は、勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者(退職給付制度がある企業、常用労働者30人以上)の退職給付額を勤続年数の区分ごとに出しています。大学・大学院卒(管理・事務・技術職)は勤続35年以上で2,037万円、高校卒(現業職)は1,471万円です。一時金と年金を合わせた額で、従業員30人以上の会社が対象のため、東京都の中小企業のモデル退職金より高めになります。
| 勤続年数(定年退職者) | 大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 高校卒(管理・事務・技術職) | 高校卒(現業職) |
|---|---|---|---|
| 20〜24年 | 1,021万円 | 557万円 | 406万円 |
| 25〜29年 | 1,559万円 | 618万円 | 555万円 |
| 30〜34年 | 1,891万円 | 1,094万円 | 800万円 |
| 35年以上 | 2,037万円 | 1,909万円 | 1,471万円 |
| 勤続20年以上の計 | 1,896万円 | 1,682万円 | 1,183万円 |
退職所得控除と税金
退職金には、勤続年数に応じた退職所得控除があり、勤続20年までは1年40万円(最低80万円)、20年を超えた年は1年70万円です。勤続10年なら4,000,000円、20年なら8,000,000円、30年なら15,000,000円です。東京都のモデル退職金は、どの勤続年数でもこの控除の額を下回るため、税金はかからない計算になります。控除を超える退職金は、超えた額の2分の1に所得税と住民税がかかります。計算は退職所得控除の早見表と退職金 計算ツールで確かめられます。
退職金がもらえない場合
東京都の調査では、退職金制度がない企業が34.4%ありました。制度があっても、自己都合退職では勤続3年以上を条件にする企業が多く、勤続が短いと退職金が出ないことがあります。詳しくは退職金は何年目からもらえる?と自己都合退職の退職金にまとめています。
よくある質問
- 中小企業の退職金の平均は?
- 東京都の都内の中小企業(従業員10〜299人)のモデル退職金で、大学卒の勤続20年は自己都合3,468,000円、会社都合4,081,000円です。全国の平均ではなく、都内の企業の数字です。
- 勤続40年の相場はありますか?
- 東京都の表は勤続37年(高校卒)までと定年時で、勤続40年の欄はありません。定年時のモデル退職金が目安になります。
- 退職金に税金はかかりますか?
- 退職所得控除を超えた分にかかります。勤続20年の控除は8,000,000円で、この額までの退職金なら所得税も住民税もかかりません。
出典と前提
最終確認日 2026年10月24日。モデル退職金と平均は、退職金制度がある会社の調査の数字です。実際の退職金の額と支払いの条件は、勤め先の就業規則(退職金規程)で決まります。税金は、退職所得の受給に関する申告書を出した場合の所得税(復興特別所得税を含む)と住民税で、このサイトの退職金 計算ツールと同じ計算です。