勤続30年の退職金の相場
勤続30年で辞めたときの退職金の目安を、東京都の中小企業のモデル退職金と厚生労働省の調査で見ます。
この内容は2026年10月24日時点のものです。
最終確認日 2026年10月24日
勤続30年の退職金の相場は、東京都の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」のモデル退職金で、大学卒(52歳)の自己都合退職が7,507,000円、会社都合退職が7,762,000円です。高校卒(48歳)は自己都合が5,757,000円、会社都合が6,570,000円です。
勤続30年の退職所得控除は15,000,000円で、このページのモデル退職金はどれも控除の額以下のため、所得税と住民税はかからず、全額が手取りになる計算です。
勤続30年のモデル退職金(学歴別)
勤続30年の大学卒の自己都合退職7,507,000円は、会社都合退職7,762,000円の96.7%で、差は255,000円です。支給率は、退職金がモデルの月給(所定時間内賃金421,000円)の何か月分かを表し、勤続30年の大学卒は自己都合で17.8か月分です。勤続30年の高校卒の自己都合5,757,000円は、同じ勤続の大学卒より1,750,000円少なくなっています。
勤続30年の表の金額は、記入した会社の平均です。勤続30年の大学卒の自己都合の欄は140社、会社都合の欄は133社が答えています。
| 学歴 | 年齢 | 自己都合退職 | 会社都合退職 | 支給率(自己都合・会社都合) | モデルの月給 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大学卒 | 52歳 | 7,507,000円 | 7,762,000円 | 17.8か月・18.4か月 | 421,000円 |
| 高専・短大卒 | 50歳 | 5,822,000円 | 6,635,000円 | 15.1か月・17.2か月 | 385,000円 |
| 高校卒 | 48歳 | 5,757,000円 | 6,570,000円 | 15.9か月・18.1か月 | 363,000円 |
勤続30年の前後との比較
大学卒の自己都合退職で見ると、勤続25年の5,073,000円から勤続30年の7,507,000円へ2,434,000円増え、1年あたり486,000円ほどの伸びです。
勤続30年の退職金は勤続1年の55,000円の136.4倍で、勤続年数が長くなるほど、1年あたりの伸びはおおむね大きくなります。
勤続30年の退職所得控除と手取り
勤続30年の退職所得控除は800万円+70万円×(30年−20年)で15,000,000円です(20年を超えた年は1年70万円)。大学卒の会社都合退職7,762,000円でも控除まで7,238,000円の余りがあり、勤続30年でこの額までの退職金なら税金はかかりません。手取りの計算は、勤続30年・退職所得の受給に関する申告書を出した場合で、退職金 計算ツールに金額と勤続年数を入れると同じ結果になります。
| 退職金 | 金額 | 退職所得控除 | 課税退職所得 | 所得税 | 住民税 | 手取り |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大学卒 自己都合 | 7,507,000円 | 15,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 7,507,000円 |
| 大学卒 会社都合 | 7,762,000円 | 15,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 7,762,000円 |
| 高専・短大卒 自己都合 | 5,822,000円 | 15,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 5,822,000円 |
| 高専・短大卒 会社都合 | 6,635,000円 | 15,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 6,635,000円 |
| 高校卒 自己都合 | 5,757,000円 | 15,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 5,757,000円 |
| 高校卒 会社都合 | 6,570,000円 | 15,000,000円 | 0円 | 0円 | 0円 | 6,570,000円 |
厚生労働省の調査(勤続30〜34年)
厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」では、勤続30〜34年の定年退職者(45歳以上)の1人平均の退職給付額が、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)で1,891万円、高校卒(管理・事務・技術職)で1,094万円、高校卒(現業職)で800万円です。
こちらは従業員30人以上の会社の定年退職者で、一時金と年金を合わせた額のため、勤続30年の東京都の中小企業のモデル退職金とは比べ方が違います。勤続30年で定年を迎えた人の相場を見たいときの目安です。
| 学歴・職種 | 勤続30〜34年(定年退職者) | 全体の平均(勤続20年以上) |
|---|---|---|
| 大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 1,891万円 | 1,896万円 |
| 高校卒(管理・事務・技術職) | 1,094万円 | 1,682万円 |
| 高校卒(現業職) | 800万円 | 1,183万円 |
勤続30年で退職金がもらえない場合
東京都の調査で退職一時金制度がある企業のうち、自己都合退職の最低勤続年数を5年以上とする企業は11.4%で、最低勤続年数を4年以下とする企業が76.7%のため、勤続30年では、勤め先に退職金制度があるかどうかの方が大きな分かれ目です。
同じ調査で退職金制度がない企業は34.4%あり、そうした会社では勤続30年でも退職金は出ません。勤続30年の退職金があるかどうかは、就業規則の退職金の定めと、退職金は何年目からもらえるかで確かめられます。
前後の勤続年数のページ
| 前後の勤続年数 | 関連するページ |
|---|---|
| 勤続25年 | 退職所得控除の早見表 |
| 勤続35年 | 自己都合退職の退職金 |
出典と前提
最終確認日 2026年10月24日。モデル退職金と平均は、退職金制度がある会社の調査の数字です。実際の退職金の額と支払いの条件は、勤め先の就業規則(退職金規程)で決まります。税金は、退職所得の受給に関する申告書を出した場合の所得税(復興特別所得税を含む)と住民税で、このサイトの退職金 計算ツールと同じ計算です。