そろばんノート

退職金の早見表

勤続35年の退職金の相場

勤続35年で辞めたときの退職金の目安を、東京都の中小企業のモデル退職金と厚生労働省の調査で見ます。

この内容は2026年10月24日時点のものです。

最終確認日 2026年10月24日

勤続35年の退職金の相場は、東京都の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」のモデル退職金で、高校卒(53歳)の自己都合退職が7,008,000円、会社都合退職が7,905,000円です。高専・短大卒(55歳)は自己都合7,217,000円、会社都合8,153,000円で、大学卒は勤続33年(55歳)の7,968,000円と8,897,000円が表の最後です。

勤続35年の退職所得控除は18,500,000円で、このページのモデル退職金はどれも控除の額以下のため、所得税と住民税はかからず、全額が手取りになる計算です。

勤続35年のモデル退職金(学歴別)

勤続35年の高校卒の自己都合退職7,008,000円は、会社都合退職7,905,000円の88.7%で、差は897,000円です。支給率は、退職金がモデルの月給(所定時間内賃金388,000円)の何か月分かを表し、勤続35年の高校卒は自己都合で18.1か月分です。高校卒は勤続37年(55歳)の自己都合7,398,000円まで表があり、定年時は会社都合の欄に105,000円と出ています。

勤続35年の表の金額は、記入した会社の平均です。勤続35年の高校卒の自己都合の欄は121社、会社都合の欄は117社が答えています。

学歴年齢自己都合退職会社都合退職支給率(自己都合・会社都合)モデルの月給
大学卒(勤続33年)55歳7,968,000円8,897,000円18.1か月・20.2か月440,000円
高専・短大卒55歳7,217,000円8,153,000円17.6か月・19.9か月410,000円
高校卒53歳7,008,000円7,905,000円18.1か月・20.4か月388,000円

勤続35年の前後との比較

高校卒の自己都合退職で見ると、勤続30年の5,757,000円から勤続35年の7,008,000円へ1,251,000円増え、1年あたり250,000円ほどの伸びです。

勤続35年の退職金は勤続1年の63,000円の111.2倍で、勤続年数が長くなるほど、1年あたりの伸びはおおむね大きくなります。

勤続35年の退職所得控除と手取り

勤続35年の退職所得控除は800万円+70万円×(35年−20年)で18,500,000円です(20年を超えた年は1年70万円)。高校卒の会社都合退職7,905,000円でも控除まで10,595,000円の余りがあり、勤続35年でこの額までの退職金なら税金はかかりません。手取りの計算は、勤続35年・退職所得の受給に関する申告書を出した場合で、退職金 計算ツールに金額と勤続年数を入れると同じ結果になります。

退職金金額退職所得控除課税退職所得所得税住民税手取り
大学卒(勤続33年) 自己都合7,968,000円18,500,000円0円0円0円7,968,000円
大学卒(勤続33年) 会社都合8,897,000円18,500,000円0円0円0円8,897,000円
高専・短大卒 自己都合7,217,000円18,500,000円0円0円0円7,217,000円
高専・短大卒 会社都合8,153,000円18,500,000円0円0円0円8,153,000円
高校卒 自己都合7,008,000円18,500,000円0円0円0円7,008,000円
高校卒 会社都合7,905,000円18,500,000円0円0円0円7,905,000円

厚生労働省の調査(勤続35年以上)

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」では、勤続35年以上の定年退職者(45歳以上)の1人平均の退職給付額が、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)で2,037万円、高校卒(管理・事務・技術職)で1,909万円、高校卒(現業職)で1,471万円です。

こちらは従業員30人以上の会社の定年退職者で、一時金と年金を合わせた額のため、勤続35年の東京都の中小企業のモデル退職金とは比べ方が違います。勤続35年で定年を迎えた人の相場を見たいときの目安です。

学歴・職種勤続35年以上(定年退職者)全体の平均(勤続20年以上)
大学・大学院卒(管理・事務・技術職)2,037万円1,896万円
高校卒(管理・事務・技術職)1,909万円1,682万円
高校卒(現業職)1,471万円1,183万円

勤続35年で退職金がもらえない場合

東京都の調査で退職一時金制度がある企業のうち、自己都合退職の最低勤続年数を5年以上とする企業は11.4%で、最低勤続年数を4年以下とする企業が76.7%のため、勤続35年では、勤め先に退職金制度があるかどうかの方が大きな分かれ目です。

同じ調査で退職金制度がない企業は34.4%あり、そうした会社では勤続35年でも退職金は出ません。勤続35年の退職金があるかどうかは、就業規則の退職金の定めと、退職金は何年目からもらえるかで確かめられます。

前後の勤続年数のページ

前後の勤続年数関連するページ
勤続30年退職所得控除の早見表
なし自己都合退職の退職金

モデル退職金とは

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」は、都内の従業員10~299人の中小企業(有効回答659社)に退職金を調べた調査です。モデル退職金は、学校を卒業してすぐに入社し、普通の能力と成績で勤めた場合の水準として、会社が答えた額の平均です。実際に退職した人の平均ではなく、途中で転職して入った人や、評価で昇給が速い人・遅い人の額とは違います。

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」は、勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者(退職給付制度がある企業、常用労働者30人以上)の1人平均の退職給付額で、一時金と年金を合わせた額です。東京都の調査とは対象も時期も違うため、同じ表には並べていません。

退職金の制度と規程

退職金は法律で支払いが決められたものではなく、制度があるかどうか、何年勤めれば出るか、自己都合と会社都合でいくら違うかは会社ごとに決まっています。自分の退職金は、就業規則や退職金規程の支給条件と計算式を確かめるか、勤め先の担当者に聞くのが確実です。

出典と前提

最終確認日 2026年10月24日。モデル退職金と平均は、退職金制度がある会社の調査の数字です。実際の退職金の額と支払いの条件は、勤め先の就業規則(退職金規程)で決まります。税金は、退職所得の受給に関する申告書を出した場合の所得税(復興特別所得税を含む)と住民税で、このサイトの退職金 計算ツールと同じ計算です。