そろばんノート

退職金の早見表

勤続5年の退職金の相場

勤続5年で辞めたときの退職金の目安を、東京都の中小企業のモデル退職金と厚生労働省の調査で見ます。

この内容は2026年10月24日時点のものです。

最終確認日 2026年10月24日

勤続5年の退職金の相場は、東京都の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」のモデル退職金で、大学卒(27歳)の自己都合退職が432,000円、会社都合退職が574,000円です。高校卒(23歳)は自己都合が397,000円、会社都合が513,000円です。

勤続5年の退職所得控除は2,000,000円で、このページのモデル退職金はどれも控除の額以下のため、所得税と住民税はかからず、全額が手取りになる計算です。

勤続5年のモデル退職金(学歴別)

勤続5年の大学卒の自己都合退職432,000円は、会社都合退職574,000円の75.3%で、差は142,000円です。支給率は、退職金がモデルの月給(所定時間内賃金252,000円)の何か月分かを表し、勤続5年の大学卒は自己都合で1.7か月分です。勤続5年の高校卒の自己都合397,000円は、同じ勤続の大学卒より35,000円少なくなっています。

勤続5年の表の金額は、記入した会社の平均です。勤続5年の大学卒の自己都合の欄は143社、会社都合の欄は137社が答えています。

学歴年齢自己都合退職会社都合退職支給率(自己都合・会社都合)モデルの月給
大学卒27歳432,000円574,000円1.7か月・2.3か月252,000円
高専・短大卒25歳406,000円516,000円1.8か月・2.2か月231,000円
高校卒23歳397,000円513,000円1.8か月・2.3か月219,000円

勤続5年の前後との比較

大学卒の自己都合退職で見ると、勤続3年の215,000円から勤続5年の432,000円へ217,000円増え、1年あたり108,000円ほどの伸びです。勤続10年になると1,125,000円で、勤続5年より693,000円多くなります。

勤続5年の退職金は勤続1年の55,000円の7.8倍で、勤続年数が長くなるほど、1年あたりの伸びはおおむね大きくなります。

勤続5年の退職所得控除と手取り

勤続5年の退職所得控除は40万円×5年で2,000,000円です(20年以下は1年40万円)。大学卒の会社都合退職574,000円でも控除まで1,426,000円の余りがあり、勤続5年でこの額までの退職金なら税金はかかりません。勤続5年は5年以下のため、退職金から控除を引いた額が300万円を超える部分は2分の1にならない「短期退職手当等」の扱いがありますが、勤続5年のモデル退職金はこの線に届かない額です。手取りの計算は、勤続5年・退職所得の受給に関する申告書を出した場合で、退職金 計算ツールに金額と勤続年数を入れると同じ結果になります。

退職金金額退職所得控除課税退職所得所得税住民税手取り
大学卒 自己都合432,000円2,000,000円0円0円0円432,000円
大学卒 会社都合574,000円2,000,000円0円0円0円574,000円
高専・短大卒 自己都合406,000円2,000,000円0円0円0円406,000円
高専・短大卒 会社都合516,000円2,000,000円0円0円0円516,000円
高校卒 自己都合397,000円2,000,000円0円0円0円397,000円
高校卒 会社都合513,000円2,000,000円0円0円0円513,000円

厚生労働省の調査について

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」は勤続20年以上かつ45歳以上の退職者だけを集計しているため、勤続5年の数字はありません。勤続5年の相場は、東京都の中小企業のモデル退職金が目安になります。

勤続5年で退職金がもらえない場合

東京都の調査で退職一時金制度がある企業のうち、自己都合退職の最低勤続年数を5年以上とする企業は11.4%で、最低勤続年数を4年以下とする企業が76.7%のため、勤続5年では、勤め先に退職金制度があるかどうかの方が大きな分かれ目です。

同じ調査で退職金制度がない企業は34.4%あり、そうした会社では勤続5年でも退職金は出ません。勤続5年の退職金があるかどうかは、就業規則の退職金の定めと、退職金は何年目からもらえるかで確かめられます。

前後の勤続年数のページ

モデル退職金とは

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」は、都内の従業員10~299人の中小企業(有効回答659社)に退職金を調べた調査です。モデル退職金は、学校を卒業してすぐに入社し、普通の能力と成績で勤めた場合の水準として、会社が答えた額の平均です。実際に退職した人の平均ではなく、途中で転職して入った人や、評価で昇給が速い人・遅い人の額とは違います。

厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」は、勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者(退職給付制度がある企業、常用労働者30人以上)の1人平均の退職給付額で、一時金と年金を合わせた額です。東京都の調査とは対象も時期も違うため、同じ表には並べていません。

退職金の制度と規程

退職金は法律で支払いが決められたものではなく、制度があるかどうか、何年勤めれば出るか、自己都合と会社都合でいくら違うかは会社ごとに決まっています。自分の退職金は、就業規則や退職金規程の支給条件と計算式を確かめるか、勤め先の担当者に聞くのが確実です。

出典と前提

最終確認日 2026年10月24日。モデル退職金と平均は、退職金制度がある会社の調査の数字です。実際の退職金の額と支払いの条件は、勤め先の就業規則(退職金規程)で決まります。税金は、退職所得の受給に関する申告書を出した場合の所得税(復興特別所得税を含む)と住民税で、このサイトの退職金 計算ツールと同じ計算です。