家計簿の項目は、固定費・変動費・特別費・貯蓄の4つの分類を先に決め、その中に具体的な項目を置くと迷いません。続けやすさを優先するならざっくり7項目、使い道を細かく見直したいなら20項目ほどがひとつの目安です。
ざっくり派の7項目
項目が少ないほど、入力のたびに迷う時間が減ります。最初の3か月はざっくり7項目で記録して、合計が大きい項目や増え方が気になる項目だけを、あとから分けていく方法もあります。
| ざっくり派の7項目 | 分類 | 入れるもの |
|---|---|---|
| 住居費 | 固定費 | 家賃・住宅ローン・管理費 |
| 水道光熱・通信 | 固定費 | 電気・ガス・水道・スマートフォン・ネット・サブスク |
| 保険・教育 | 固定費 | 保険料・学費・塾 |
| 食費・日用品 | 変動費 | 食材・外食・洗剤・紙類 |
| そのほかの生活費 | 変動費 | 交通・医療・衣服・美容・交際・趣味 |
| 特別費 | 特別費 | 旅行・帰省・家電・冠婚葬祭・年払い |
| 貯蓄・投資 | 貯蓄・投資 | 先取りの貯金と積立 |
7項目でも、固定費と変動費を分けておくと、毎月ほぼ同じ額で出ていくお金と、使い方で変わるお金が区別できます。見直しで効果が出やすいのは固定費で、一度契約を変えれば翌月以降もずっと下がります。
細かく派の20項目
テンプレートに最初から入っている18項目に、車を持つ家庭の車関係と、家族それぞれのこづかいを足すと20項目になります。表の予算は記入例の家庭(夫婦と子ども1人)のもので、合計は月322,000円です。
| 細かく派の20項目 | 分類 | 予算の例(月) |
|---|---|---|
| 住居費 | 固定費 | 85,000 |
| 水道光熱費 | 固定費 | 18,000 |
| 通信費 | 固定費 | 9,000 |
| 保険料 | 固定費 | 12,000 |
| サブスク | 固定費 | 3,000 |
| 教育費 | 固定費 | 15,000 |
| 食費 | 変動費 | 60,000 |
| 日用品 | 変動費 | 8,000 |
| 交通費 | 変動費 | 6,000 |
| 医療費 | 変動費 | 5,000 |
| 衣服・美容 | 変動費 | 8,000 |
| 交際費 | 変動費 | 8,000 |
| 趣味・娯楽 | 変動費 | 10,000 |
| 子ども費 | 変動費 | 10,000 |
| 特別費(行事・旅行) | 特別費 | 10,000 |
| 特別費(家電・家具) | 特別費 | 5,000 |
| 貯金 | 貯蓄・投資 | 30,000 |
| 投資(積立) | 貯蓄・投資 | 20,000 |
| 車関係(ガソリン・駐車場) | 変動費 | (家庭による) |
| こづかい | 変動費 | (家庭による) |
特別費を「行事・旅行」と「家電・家具」の2つに分けているのは、毎年ほぼ決まって出ていくものと、何年かに1回の買い替えとで、準備のしかたが違うからです。
家計調査の費目と比べる
総務省の家計調査は、消費支出を10の費目に分けています。2025年の二人以上の世帯の平均では、1か月の消費支出314,001円のうち、食料が約30%を占めました(家計調査 2025年平均結果の概要)。費目と家計簿の項目を対応させておくと、自分の家の支出を全国の平均と並べて見られます。
| 家計調査の費目 | 1か月(円) | 家計簿の項目の例 |
|---|---|---|
| 食料 | 94,895 | 食費 |
| 住居 | 18,678 | 住居費 |
| 光熱・水道 | 24,547 | 水道光熱費 |
| 家具・家事用品 | 13,068 | 日用品、家電・家具 |
| 被服及び履物 | 10,063 | 衣服・美容 |
| 保健医療 | 15,863 | 医療費 |
| 交通・通信 | 45,730 | 交通費、通信費、車関係 |
| 教育 | 11,939 | 教育費 |
| 教養娯楽 | 32,125 | 趣味・娯楽、旅行 |
| その他の消費支出 | 47,093 | 交際費、こづかい、子ども費など |
家計調査の費目には、税金や社会保険料(非消費支出)と、貯金(黒字の一部)は入っていません。家計簿で給与を手取りで記録する場合も、税金と社会保険料は引かれたあとなので、項目に足す必要はありません。
迷う支出の置き場所
サブスクは、毎月同じ額が引き落とされるなら固定費に入れます。年払いのものは、払う月に特別費として入れるか、12で割って毎月の予算に入れておきます。どちらにするかを決めたら、年の途中で変えないことが大事です。
医療費は変動費ですが、ほかの項目にまとめず、医療費として独立させておきます。1年分の合計がわかると、医療費控除の計算の準備になるからです。薬局で買った薬や通院の交通費も、医療費控除の対象になるものがあるので、メモの欄に内容を書いておくとあとで探せます。
子ども費は、学校の授業料や塾の月謝を教育費、習い事や服、おもちゃ、おこづかいを子ども費のように、線を引く場所を家庭で決めます。ATMで引き出した現金や、電子マネーへのチャージは、使ったときに項目をつけて記録し、引き出しやチャージの時点では支出にしません。
細かく派の表のうち18項目は、テンプレートの設定シートに最初から入っていて、名前の書き換えと追加ができます。
よくある質問
- 項目はいくつがいいですか?
- 続けられる数が一番です。最初は7項目ほどで始め、合計が大きい項目だけを分けていくと、増やしすぎを防げます。テンプレートは20項目まで入れられます。
- 途中で項目を変えてもいいですか?
- 変えられますが、年の途中で分け方を変えると、変える前と後の月を比べにくくなります。名前だけを変える場合は、すでに入れた行の項目も同じ名前に直します。
- こづかいはどう扱いますか?
- 家族それぞれに決まった額を渡すなら、こづかいとして渡した日に1行入れ、その先の使い道は記録しない方法が手軽です。使い道まで見たい場合は、本人の分も項目に分けて記録します。
出典と前提
最終確認日 2026年10月17日。表の金額は、そろばんノートの家計簿テンプレートの記入例か、ページに書いた条件で計算した例です。このページは、特定の家計簿アプリや金融機関、カードをすすめるものではありません。